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HTML5の仕様が...

Penseur

2014.11.10

Chen Han

先月末、web業界にとって記念すべき?の出来事があった。

まず、こちらのサイトを見てください。
「HTML5勧告–オープン・ウェブ・プラットフォームの重要なマイルストーンを達成」


実際、HTML5という技術は数年前から浸透し始め、
とくに海外の場合、レガシーブラウザの市場率が低く、より一層進んでたが、
旧バージョンIEが強いアジアでも、ここ2、3年で「HTML5」という単語がよく耳にしたりします。

但し、HTML5という単語自体が「一連の技術集合」を指す用語と言うよりも、
宣伝用語になってるような気がした、
何せ、一つの技術標準として、その仕様が完全に固まったわけではなかった。

考えてみれば、web業界は凄いオープンな世界です、仕様が固まってないのに大いに使われる技術があるから。
裏を返せば、技術の利用法が変わるリスクがあったり、技術自体が無くなる可能性も否定できなかったり。
例えば、webSqlというブラウザ上SQLデータベースを搭載する技術ですが、いつの間にHTML5の仕様から消えてしまった。
もう一つの例としては、webGLというブラウザ上の低レベルグラフィックapiもしばしば仕様に不備があって、実装してみればセキュリティ上問題あって、また仕様を出直しにせざるをえなかったりしました。

その中で、現実的にHTML5を使えた方法としては、「最小共通仕様」でアプリを組み込むことでした。
これは理想と現実の妥協でした。

でも、先月末、HTML5がやっと勧告段階に移行したとアナウンスされました。
つまるところ、HTML5の仕様が今後変更することなく、最終完成までドキュメント補完など事務作業、各ブラウザのhtml5実装が仕様に従うように変更することだけになります。

各ブラウザの実装が追いつくまで、しばらくの間では、「最小共通仕様」のやり方には、変化がないはずだ。
それでも、「最小共通仕様」がどんどん拡大するのが目に見えます。

元々、html5の完全なる普及が2020年を目途にされてたというHTML5理事会の計画通りと言えば、
それもそうですが、
一人の開発者としては、html5の仕様が完成し、勧告になるのは、一段落という安心感が取れる。
まぁ、html5が完成とすれば、次なるhtmlはまだ始まるのですが...それも、オープンな気持ちを持って取り組むだけ。

とにかく、html5を大いに楽しもうぜ。